JICA青年海外協力隊になったMさんの場合 | ナーシングキャリア

JICA青年海外協力隊になったMさんの場合

更新日:2021年05月23日

JICA青年海外協力隊になったMさんの場合

「みんなのキャリアデザイン」では、看護師としてのキャリアに転機があった経験者の“これまで”と“これから”のキャリアデザインを紹介します。

緩和ケア病棟から大学院へ入学

入職から現在までの経歴を教えてください。

大学卒業後、緩和ケア病棟に配属され、5年間務めた後、今年度から大学院へ進学しました。

転機になる出来事はありましたか?

3年目から教育担当になって、後輩の指導やカンファレンスを進行するようになったことです。後輩から相談されたときも、どう答えていいのかわからなくて。自分がやっていることも、正解なのかどうかわからない。カンファレンスを開いても、結局慰め合いみたいになってしまって、回答はない。自分たちがやっていることが正解なのか、何が正解なのかを知りたくなりました。
まずは外部の勉強会に行ってみたのですが、結局は抽象的な議論で終わってしまうので、病棟に持ち帰って活かすということが難しいと感じていました。同じ病棟に大学院に行った先輩がいるのですが、やはりあの人たちの看護って何か違うなと感じていて。そこから大学院に興味を持ち、先輩に相談してみて、背中を押されたこともあって、大学院への進学を決めました。

あなたのキャリアの達成目標は何ですか?

その人らしい生き方を支えることです。

現在についてはどのように評価しますか?

大学院は勉強についていくことで精一杯ですが、これまで病棟で疑問に思っていたことがすでに研究されていることがわかっただけでも来た甲斐があったと思います。ただ、経済的には心配なことだらけです。大学院を出た後のことも考えていかなければいけないなと思っていますが、いろんな道があるので、ゆっくり考えたいと思います。

※お悩み相談室では、過去の相談者のインタビュー内容を変えない範囲で一部加工して掲示しています。